運営理念 

  • ・保育、ひろばを2本柱として
    地域の子どもたちが地域のみんなに愛されて育つ場をつくります。
  • ・樹木に囲まれた自然空間や泉文庫の豊富な絵本等の蔵書を活かして
    感性を育み、そこで過ごす子どもにとって、
    楽しく豊かな原風景となる場をつくります。
  • ・地域の中の多世代の交流を大切にし
    子育てを通してみんなが豊かな時を過ごす場をつくります。
  • ・子育ての不安感や負担感を軽減し、相談しやすく
    さまざまな子育て情報を得られる場をつくります。

泉幼稚園が廃園となり、この場を子どもと地域の憩いの場にしたいという地域の関係者によって、平成18年に私たちの活動は始まりました。「泉幼稚園跡地利用を考える会」から任意団体「いずみ会」となり、私たちは多世代のつながりの中で子育てをする活動を続けてきました。
 その間、武蔵野市では第五期長期計画が策定され、計画の基本的な考え方として「市民自治の原則」が掲げられ、地域社会・地域活動の活性化が基本的な目標として重視されるようになりました。私たちは、このような市政の流れも踏まえ、市民活動としてさらに自立していくために、2014年9月、特定非営利活動法人「いずみの会」を立ち上げました。
 現代日本の社会において、子育てを取り巻く状況は厳しくなっています。核家族化による親戚や地域とのつながりの希薄化、子育て情報の氾濫、不安定な就職環境による低所得層の拡大、犯罪やいじめ、ひきこもりや自殺の増加など、子育て中の親の不安感や負担感・孤立感は大きくなり、虐待による痛ましい事件も後を絶ちません。
 乳幼児期に「人との信頼関係」と「自尊感情」をもつことは、その人の根となって、一生を支えていくものといわれます。そのためには、乳幼児期に子どもの気持ちや発達に沿った環境の中で、愛されて子ども時代を生きることが必要です。また、友達との遊びや人との触れ合いを通して、乳幼児期から始まる子ども時代に楽しさに共感し、相手の思いを感じとる感性を育むことが大事です。
 一方、親は知り合う場があることで、孤立感がやわらいだり、不安感・負担感が軽減されるとともに、情報交換をして子育ての楽しさを共有し、自分の子どもに愛情を注ぐことができます。いろいろな背景をもった親たちが、自分らしくいられる居場所をみつけ、人とつながりながら、みんなで子育てする輪をつくることも大切です。
 私たちは、都会にあって樹木に囲まれた自然と、泉幼稚園の豊富な蔵書を活かし、自然と人とのつながりの中でホッとやすらぐ場を提供します。そして、1人1人の子どもが親をはじめ地域のみんなに愛され信頼されて育ち、子育てを通して多世代がつながりを深め、支え合って共に生きる拠点になるよう活動していきます。